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旅を考える |
わがまま |
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自転車で日本一周することはわがままだろうか。 親がせっかく導いてくれた高校→大学→就職というコースを自ら断ち切って、自転車に乗って遊び回っている。 そんな親不孝をしている暇があったら働けと、旅の途中で言われたことがある。 一見すると好きなことだけしていてわがままだととらえることもできるが、果たして本当にそうだろうか。 よい学校からよい会社へという親(の世代)が最高だと信じて疑わないコースに人としての自分らしい生き方を見いだせず、自分らしさとは何か、他人とは違う人生とは何かを考えるために旅をすることがわがままであるというなら、言った本人の見識・見聞の狭さを認めなければならない。 戦後の、経済成長を成し遂げるという国民が一致団結して一つの目標に向かった時代とは違って、現代はいろんな生き方ができるしまたそれを認めていかなければならないと思う。 時代の流れをとらえた上で、それでも日本一周するという行為がわがままだというのなら素直にその意見を聞き入れましょう。 とはいえ、日本一周という行為がわがままだということも理解していて、旅に出るチャンスをくれた親に対して感謝している。 ページの先頭へ | 情報編の目次へ |
五感活用の旅 | |
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自転車の旅はすばらしい。 なにが一体すばらしいのか、その答えは人間が持つ五感をフルに活用する旅だからだ。 見て聞いて匂って味わって、そして触れる。 生活の全てにおいて五感を刺激される自転車の旅、最高だ。
聴覚・・・海に出れば波の音やカモメの鳴き声、山へ行けば鳥や虫の鳴き声そして草木のざわめき、静寂に包まれたときには自分の息づかいしか聞こえない。もちろんいい音ばかりではない。車のエンジン音やら走行音は自然の音をかき消してしまう。街に出れば人工音で頭が痛くなる。 嗅覚・・・潮の香り、草木の匂い、土の匂い。自然あふれる場所では空気がすばらしい。でも世の中にはきつーい匂いが多い。排気ガス、たばこ、おばちゃんのつけている香水、おじちゃんのポマード。いやなにおいはできればかぎたくない。 味覚・・・新鮮な野菜、採れたての果物、釣ったばかりの魚。うまいものに出会うため、日本全国を旅するのもおもしろいかもしれない。でもいちばんうまいのは・・・空気。 触覚・・・テレビでは伝わらないことはたくさんある。実際に行って見て触れて、体全体で感じることで旅に深みが出る。論より証拠ってこと? ページの先頭へ | 情報編の目次へ |
偉人 | |
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世の中に名を残す人達は、常に常識から外れた行動をとってきている。
野茂英雄のメジャー挑戦は周囲の冷たい視線を無視して自分のわがままを押し通した結果である。 なにか大きなことをやろうとするならば常識を無視することも必要だということか。 ページの先頭へ | 情報編の目次へ |
海外を走る目的 | |
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日本一周をするのにただがむしゃらに走る人がいる。 その人の目的はなんなのだろうか。自分の限界を試そうとしているのだろうか。
自分を追い込むという意味では日本を走ることは勧められない。 走ってきた経験から言うと、日本の道路は完全に舗装が進んでいて走りやすいし言葉が通じる安心感が孤独感を薄いものにしている。 自分を追い込む環境が甘すぎるのだ。 だからもし、自分の可能性を試したいとか自分をどこまで追い込めるか試したいといった動機を持っているならぜひ海外に出かけて欲しい。 血気盛んな学生さんは海外へどうぞ。 ページの先頭へ | 情報編の目次へ |
日本一周と年齢 |
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自転車で日本一周するのに年齢は関係あるだろうか。 全国を旅している間にいろんな人から 若いときしかできないからね〜ワシ(私)には無理だ、体力がなくなってしまってね・・・ というようなセリフを聞いた。 体力的な不安を口にするのは主に50歳以上の年配の方々だ。 精神的なつらさについてあまり聞かなかったのは、戦後のつらい時期を乗り切ってきた経験からだろうか。 一方で若い人も自分には無理だと言う。 毎日のように野宿することなんかできない、3日くらいでリタイヤしてしまいそう・・・と。 こちらは精神的にも体力的にも不安を感じるみたい。 日本一周に対する最も大きな誤解のひとつに 体力・筋力がないと日本一周できない ということがあるように思えてならない。 これは大きな間違いだ。 確かにある程度の体力は必要かもしれないが、日常生活を普通に送れるくらいの健康状態であれば誰にだって日本一周はできる。 もちろん1日に100km以上走らないといけないような強攻スケジュールを立てるのなら強靱な肉体は必要だろう。 しかし、期間にゆとりがあるのならのんびりと走ればいいんだし、たとえ1日10kmしか進まないとしても日本一周はできる。 1日10kmとすると、日本一周を14000kmとして1400日。 4年はかからない。 1日20km走れば2年で達成できる。 20kmって普通の人ならママチャリで1時間半、ゆっくり走っても2時間くらいだ。 これくらいののんびりペースで体力が必要だなんて言えますか? 睡眠さえしっかりとれれば次の日に疲れを持ち越すことなんてありませんよ。 自分たちが出会ってきた日本一周した人、している人などは20代が圧倒的に多かった。 だが30代の人もいた。 60代の人もいた。 (2003年7月2日の日記→「いろんな日本一周のカタチ」) 彼ら、彼女らはみんな自分の体力・精神力を考えた上で日程やペースを決めて、無理のないように旅を続けていた。 20代には20代の、60代には60代の旅のあり方があるはず。 体力のなさを理由に日本一周を断念しているのなら、もう一度考え直してみましょう。 体力に不安があるなら1日10kmだけ走ればいい。 テント生活が無理そうなら宿に泊まればいい。 重い荷物を持つ自信がないなら自炊もしなければいい。 体力に自信のない年配の人ほど資金的な苦労は少ないはず。 テントを張らなくたって、自炊をしなくたって、日本一周にはかわりないんです。 自分に合ったスタイルでいいんです。 年齢を理由にしないで。 ページの先頭へ | 情報編の目次へ |
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