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自転車
旅の間に起きるトラブルとしてはパンク、キャリア破損、スポーク折れ、ネジ損失、BB(ボトムブランケット)劣化などがあります。

パンク修理中・・・
パンクは自分で直せることが旅に出るための必須条件ですが、特に気をつけて走らなくてもそれほど頻繁に起こらないようです。
14000km走ってとっこりは3回、たこべーはたったの1回でした。
もちろんその人、その自転車によって変わってきますがそれほどパンクについては心配する必要はなさそうです。

むしろ心配なのはスポークでしょう。
我々の旅では1本も折れることはなかったけど、いったんバランスが崩れると立て続けに折れてしまうようです。
20本くらい折れたと言っていた人もいましたからね。要注意です。

困るのはキャリア
荷物を過剰に積んでいたとっこりにしか発生しなかったトラブルでもある。
当然負担のかかっている箇所が割れてしまうわけで、だいたいキャリアと自転車をつないでいる付近に負担がかかっているようです。 キャリアは自転車とは4点で接続されているが、そのうちの一カ所が割れてしまうとほかの3カ所の負担が大きくなって二次災害(別の場所でも割れる)もあり得るから怖い。
ちなみにとっこりの場合、7500km走ったあたりで後キャリアが割れた。
8000kmで前キャリア、10000kmで前キャリアの別の箇所が割れた。
割れてしまったら針金で応急処置をして、早めに鉄工所へ修理をお願いしましょう。
鉄工所は日本全国いたるところにあるし、スチールだけでなくアルミも溶接できるところがあるから大丈夫です。

前キャリア破損

鉄工所で溶接中

振動でネジがゆるんでしまうことは日常茶飯事であり、これは毎朝点検をするべきです。
とっこりは3回、たこべーは1回、キャリアを留めてあるネジを無くしています。

そしてBBの劣化、これはたこべーが旅の途中で自転車屋に指摘されました。
結局ゴールまで問題なく走れましたが、最悪の場合ペダルが空回りすることになるそうなのでそうなる前に交換するのもいいかもしれません。

ほかにもいろいろ自転車部品の劣化(特に駆動系)はあったと思います。
定期的に自転車屋さんで点検してもらうことで大事故を未然に防ぐことができるような気がします。



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病気とけが
体が資本の旅ですから、健康管理には気をつけなければなりません。
が、いくら気をつけていてもあるんです。
いくつか紹介しましょう。

風邪・・・2002年11月4日、静岡県静岡市にてとっこりが熱を出して寝込んでしまいました(日記はこちら)。このころにはずいぶんと夜の冷え込みが厳しくなっていて、数日前から体調を崩していたのかもしれません。この日から約1週間後、スタート地点である愛知県刈谷市に戻った我々がしばらくの休養をとった原因の一つに、熱を出してしまったことがあることは否定できません。

・・・毎日しっかりと規則正しく歯磨きしていても歯医者のお世話になってしまうこともあるものです。お世話になったのはたこべー。しかも3回。1回は親知らずを抜いてもらったとき、あとの2回ははめてあった銀歯がとれてしまったとき。旅先で医者に通うというのはすごく不安なこと、あのときのたこべーの落ち込みようといったらそりゃ〜すごかった。見てるこっちまでつらくなってきたよ。

食中毒・・・ごろごろぴーーーというのはしょっちゅうあったけど、食中毒にまではならなかった。卵や肉や魚を買ったときはなるべく早く食べるようにしていたし、氷をもらって鮮度を落とさないようにがんばっていたから。それでもやっぱり食中毒が怖くて、真夏には卵を買えなかった・・・。

虫さされ・・・キャンプはとの戦いであるといっても言い過ぎではないくらい蚊には悩まされた。食事の時は刺されないように常に動いていたし、テントの出入りの時には中に蚊が入らないように開閉は一瞬で済ませた。野宿の時にほぼ確実にテントを張っていたのは蚊に刺されたくないというのが最大の理由だった。


ケガらしいケガというのはたこべーが2002年10月7日に大転倒したとき(日記はこちら)くらいだが、自転車に乗り続けることによる痛みというのはけっこうある。

ひざ・・・がしがしと重いペダルを漕いでいるとひざに負担がかかりすぎて痛めてしまうことはよくある。サラリーマン時代、とっこりが富士山登頂ツーリングをしたときには無理をして両膝を痛めてしまい、歩くのもつらいほどだった。日本一周をしていてひざを痛めたばっかりに旅を中断せざるを得なかったという人もいたから、ひざへの配慮は十分すぎるくらい徹底しなければならないと思う。

・・・ずっとサドルに座り続けているとドンドン尻がしびれてくる。これはだれもが経験していることだと思う。旅を続けて1週間もすれば慣れてくるなんていうを聞いたこともあるがそんなことはなくて、走って1時間もすると尻がしびれるという状態は旅の終わり頃でもあった。ただ、その痛みを次の日まで持ち越すということはほとんどないので、走りながらしびれてきたらちょっとお尻の位置をずらすとか腰を浮かせて休憩するとかすればそんなに気になるような痛みではない。一番の対策は尻の部分にパッドの入ったサイクルパンツをはくこと、かな。

・・・ママチャリとは違ってMTBやランドナー、ロードレーサーは前傾姿勢で自転車に乗るので手にも体重がかかってくる。だから尻と同じようにしばらく乗っていると手のひらもしびれてくるのだ。対策はやはりポジションを変えること。ただしドロップハンドルであればいくつもポジションをとれるがMTBのフラットハンドルではそれほど自由なポジションをとれないので苦労するかもしれない。





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怒られた・・・
世の中にはいろんな価値観があって、自分がいいと思っていることでも他人から見るとけしからんようなことはたくさんある。
怒られるときというのはだいたい価値観の違いからくることが多い。

沖縄でのこと。
那覇市役所の近くで一人の老人に話しかけられた。
仕事もしないでおまえらは一体何をしているんだ!
こんなふぬけた若者がいるから日本がダメになっていくんじゃ!
天皇陛下に人生を捧げてただひたすらにがむしゃらに働かないといかん!!
こんなことして遊んでいて恥ずかしいと思わんのか?



いろんな価値観があっていいはず・・・
ここまで時代錯誤な人はこの一度だけだったが、遊んでないで働けという人はちょくちょくいた。
つまり自分の価値観を押しつけているわけだ。
こんなときは聞き流すことにしていた。もちろん反論して日本一周の意義だとか価値観の多様性なんかを語ってもいいのだが、働けと言ってくるような人はたいてい他人の価値観を認めたがらないことが多いから、馬の耳に念仏である。
他人の意見をいちいち気にしていたら日本一周なんてできない。
参考程度に心にとどめるくらいがちょうどいい。

価値観どうこうじゃなくても怒られることはある。
テントを張るときだ。
キャンプ場をあまり利用しないゲリラキャンプだと公共施設の軒下を利用することが時々あって、よくないことを理解しつつも暗くなってからこっそりテントを張ることがある。
そんな状況だから見つかると当然のように怒られてしまうし、悪いことだと自覚しているから反論すらできない。
泣きついてそれでもダメなら素直に移動することにしてました。
無用な争いはしたくないですからね。



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所持品
所持品のトラブルで一番困ったのはテントの破損
ホームセンターで売っているような安物テントだったからどれくらい持つのか心配だった。
案の定、3ヶ月も過ぎた頃からポールにひびが入り始めた。

ぼろぼろのテントポール
ほおっておくとよくないと思ってテーピングでぐるぐる巻きにして補強したが、2002年11月1日(日記はこちら)には強風にあおられて折れてしまった。
それなのにその後も使い続けて、結局ゴールするまで苦楽を共にした。
横風にはめっぽう弱くて、重くてかさばるし、ポールはボロボロ、かび臭い、チャックの締まりが悪くなって網戸が使用できなくなった。
何度買い換えようとホームセンターに足を運んだかわからない。でもその度に思いとどまった。
ボロボロになっても使っていたのは愛着がわいていたからかもしれない。
ものを大切にする心を教えてくれた、旅でもっとも活躍した道具のひとつだ。


デジタルカメラが故障したときはホントまいった。
故障した日がとっこりの誕生日だったからダブルでショックだった。
デジカメを修理に出している間、35mmフィルムカメラやインスタントカメラを使っていたけど現像代が気になって思い切って撮ることができなかった。
修理は保証が効かなくて16000円もかかってしまったけど、手元に戻ってきたときは本当にうれしかった。

毎日使うものが壊れてしまうと旅に支障が出てしまう。
安さだけで道具をそろえるのはちょっと危険かもしれませんよ。



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