487日目
2003年8月19日(火)
【天気】晴れ
【記録者】たこべー
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「ゴールそして新たなスタートへ」
旅で見る最後の朝日
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テント生活も最後、2人でやってきた自炊も最後。
どれもが本当に終わりだ。
我々の旅の最後にふさわしい久々の晴天。
鳥羽から師崎へと向かうフェリーの中で、これまでの旅のことを思い出し、感無量になっていた。
愛知県へ突入すると、見慣れた景色に懐かしいような帰ってきたと思う気持ちが、入り混じっていた。
昼は暑く大変だったが、無事ゴール。
本当に、やり遂げたんだ!
やったー!!!
と思うと、目の前の景色はかすんでいた。
日本一周という一つの夢がかなったのだ。
旅を振り返ってみると、出発して最初の1日で、もうだめだ。と思った。何とか切り抜けたが・・・。
峠のたびに自転車をこぐのがつらくて弱音を吐いていた私。
毎日変わる寝床に戸惑ったり、しかし目的地に到着したときの感動などがあったからやってこれた。
冬は寒くて、持っている服を重ね着しても寝られずつらかったこと、真っ暗になる夜が怖くて朝がきて明るくなるのがどれだけ待ち遠しかったことか。
旅にでなくては出会えなかった人との出会いは、大きな収穫である。
縁・出会いというものは、いつどこに転がっているかわからない。
出会う楽しみがあったからこそ励まされ、刺激を受け元気をもらい、最後まで成し遂げることが出来たのかと思う。
自転車をこいでいると、どうしようもなく自分自身が追い込まれ、いてもたってもいられない時があった。
そんな時の腹のそこから「がんばれ!」と声援してくれた少年のことはは今でも鮮明に覚えている。
うれしかった。
なにげないやさしさが、気持ちが本当に身にしみた旅だった。
自転車は、言わば、こがなくては先へは進まない。
自分の体が何より大切、そして孤独。
この旅で、自分自身と向かいあえた。
自分は、今までいかに何も考えず行動していたかが分かった。
これから、どんな道へ進むにしろ、楽しく自分らしさを出したい。
また一歩踏み出さなければなるまい。
これで、終わりではなく新たな旅立ちなのだから・・・!
一人では、決して出来なかったこと、いつも隣にいてくれたパートナー、全国各地でお世話になった方々、温かく見守ってくれた家族・親戚、本当に長い間、ありがとうございました。
またいつか、縁があればお会いしたいです。
最高の瞬間
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無事にゴール!
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