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HOME > 日本一周の記録編 > 実現 > 旅の日記(目次)> 2003年08月19日
487日目
2003年8月19日(火)
【天気】晴れ
【記録者】とっこり
「ゴールそして新たなスタートへ」

旅での最後の朝を迎えた。
目覚めはよい。
気持ちが高ぶっているのがわかる。
数日前々まで降り続いていた雨はどこへ行ってしまったのか、ゴールを祝福するかのような青空だ(というか雨の日は走っていない)。
朝日を見ながら出発の準備をする。
かび臭いテントとはこれでお別れだ。
泊まる場所を探して回ることもない。
あとはゴール目指して走るだけ。



いよいよ愛知県だ

師崎フェリーターミナル

8:05の師崎行きフェリーの時刻に合わせて走り、早めにフェリーターミナルに到着した。
ここで朝食を食べてくつろぎ、時間になってフェリーに乗り込んだ。
鳥羽から師崎までの短い船旅、旅を振り返りながら海を眺めていた。
これでついに愛知県だ。



暑い。
真夏だから当たり前だが暑い。
まだ10時だが30℃くらいはありそうだ。
でも走る。
いつもなら日陰で休憩していっこうに進まない暑さでも、今日は目的地が決まっているから走るしかない。
南知多町、美浜町、武豊町
見慣れた風景が続く。
そして産業道路を走る。
工場地帯を走り抜ける快適な道、ドライブの時にはよくお世話になった道だ。
バイパスのように高架で道路が走り抜ける。
歩道がない。
交通量が多い。
車のことしか考えていないとんでもない道だ!
と思ったらなんと自動車専用道路だった。
走りきってから気付いても遅い、どうりで苦しいわけだ。


公園で日陰に入って昼食。
残り少ない水でラーメンを作って食べた。
もうちょっとでゴールだしいちばん暑い時間帯はくつろごうと思って休んでいたが、熱風のような息苦しい風に悩まされてまともに休めない。
(日中の最高気温34.1℃)
飲み水が底をつき、暑さにも負けて出発。
すぐ近くにある半田市役所へおじゃまする。

ここで休憩&水補給。
暑さが和らぐ時間帯までここで休む。


午後3時、いよいよ出発。
本当のラストランだ。
半田市を抜け、衣浦大橋を渡り、高浜市から刈谷市へ勝手知ったる道をすいすいと走る。
いよいよ14000kmの一本のわだちがつながる。
楽しかったことや苦しかったこと、うれしかったことや悲しかったこと、いろんなことを思い出しながら2km・・・1kmと徐々にゴールが近づいてきた。
最後の角を曲がって・・・見えた。

やった!ついにやった!!

熱いものがこみあげる。
1年4ヶ月、1万4千キロの日本一周はこれにて終了。
自分にお疲れさんと声をかけてやった。


やった!

やればできる!

自転車日本一周は、自分の可能性を確かめるには充分な旅だった。
20代半ばの、仕事をこれからビシバシがんばっていこうという時の決断と実行はやったものにしか分からない。
不況が怖くて会社にしがみついている人には到底理解できないだろう。

目標を掲げてそれに向かって努力していくことが、いかに人生を楽しくするかを今回の旅で思い知ることとなった。
たくさんの人に支えられていることを知った。
日本にはまだまだ心やさしい、尊敬できるすごい人がいることを知った。
人間がいかに弱い生き物であるかもわかったし、弱いながらもどこかに強さを持っていることも知った。

日本一周を達成した人はこの世の中にはごまんといる。
それぞれに目的があって、それぞれが夢をもって走っている。
しかし、日本一周によってどれだけのことが得られるかというのは、その人がどれだけのことを旅に求めたかによって決まってしまうので、多くを求めた者とそうでない者とでは旅で得られた成果・成長には大きな差が出る。

そして自分はどうだったか・・・われながらすばらしい宝物を手に入れたような気はしている。
人生観が変わるくらいの旅だった。
人から見てどうこうではない、自分が満足できればそれでいいのだ。

出発当時は25歳だったのが今はもう27歳になってしまった。
まだまだやりたいことはたくさんある、が世間体を気にする年齢にさしかかってきてもいる。
年齢はあくまで目安、自分の進むべき道を歩んでいきたいと思う。


旅を支えてくれた人達、家族や友人やホームページを見て応援してくれた人達に言いたい。
ありがとう。そしてこれからもよろしく。





移動
出発地 三重県二見町 二見海水浴場
到着地 愛知県刈谷市 たこべーの家

今日の出費
3400円

走行データ
走行距離 53.4km
総走行距離 14367.0km
走行時間 3時間23分
平均速度 15.8km/h




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