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HOME > 日本一周の記録編 > 実現 > 旅の日記(目次)> 2003年08月04日
472日目
2003年8月4日(月)
【天気】晴れのちくもり
【記録者】とっこり
「たまってきた疲れ」

朝を迎えた。
昨日は松江市の水郷祭で夜遅くまで花火を観て楽しんだ。
そんなことがあった次の日だから朝はゆっくりと寝て・・・というわけにはいかない。
テントを張ったところは遊覧船乗り場の近くにある緑地。
芝の上だったから真夏のわりには地熱がそれほど上がらず、芝がふわふわしていて寝心地はよかった。
けれどもキャンプ場や海水浴場のように優雅な朝を過ごしている時間はなく、人通りが出てくる前に出発しなければならない。
つらいところだ。
朝からどうも体調がよくないが、これは多分疲れのせいだろう。
倒れない程度に気をつかいながら今日もがんばろう。

2日前、出雲大社に参拝した。
ここの大黒様と対をなすのが美保神社のえびす様。
出雲大社と美保神社を両参りするのが正式(?)だなんていう話もあったので、今日はまず美保神社に向かう。
国道431号線をずいずいとひた走り、休憩場所を探しながらどんどん進む。
疲れてきたなぁというところでゲートボール場を見つけてストップ、ひと休みする。

久しぶりのパンク

水をたっぷり飲んで、呼吸を整えてからさあ出発。
ゴトゴト・・・
ん?なんだか走り心地が変だ。
自転車を降りてタイヤを見る。
パ、パンクだ!!
もうずいぶん、たぶん半年以上はパンクしていなかったので忘れていた。
ああ、自転車ってパンクするんだった・・・

久しぶりのパンク修理にうれしさを感じながら、タイヤを外してチューブを取り出して点検を始めた。
たしかに穴がある。
手際よくとはいかないが噛みしめるようにゆっくりと作業を進める。
もしかしたらこれが旅で最後のパンク修理か?なんて考えながら。

気を取り直して走り出す。
ここから先は海岸線沿いだから小さなアップダウンが連続するのか、とちょっと不安だったが極めて平らな道が続いて安心した。
8月に入っただけあって最近は以上に暑さを感じ、昼間はとてもじゃないが自転車を長時間走らせることができない。
今日も太陽の位置が高くなるにつれてじわじわと暑くなってきて、10時を過ぎて美保神社に着いたころには30℃に達していた(と思いたい暑さだった)。
休憩所でしばらく休んだあとで参拝。
旅の安全を祈願したかったが、えびす様は商売繁盛の神様。
なんの商売をするのか自分でもわかっていないが財布が厚くなることを祈ってみた。

そろそろ昼食にしたかったが自炊する場所が神社周辺に見つからなかったから少し走ることに。
来るときに走ってきた海岸線を戻っている途中に木陰を見つけて止まった。
自炊して腹一杯になったらやることはひとつ、昼寝だ。
暑すぎて走るにはつらい時間帯だからあせらずのんびりする。
これが旅を続ける秘訣、だとわかった。
と、だらしない自分を正当化して寝る。

やっぱり疲れがたまっているのか、予定よりも寝過ごしてから出発。
大橋を渡って鳥取県に入った。
けれどもしっかり昼寝して疲れをとっているはずなのに体がだるい。
ペダルを漕いでいてもいまいち力が入らない。
すぐに息切れしてしまう。
二人ともだ。
連日の猛暑に参っていることは明らかだった。
そこで今日はテントを張るのではなく宿に泊まって疲れをとろうということにして、観光案内所に電話を入れてホテルを予約した。
雨や台風などで宿に泊まることは何度かあったが、疲れがたまったからというのはなかった気がする。
旅の終盤にきて疲れがピークに来ているのか、旅の中でこれまで味わってこなかった猛暑に対応しきれていないのか、いずれにしても一度リセットが必要だ。
一晩泊まったからといってどうなるもんでもないかもしれないが、そんときはまた考えよう。
今晩はとにかくゆっくりするだけだ。


目的のホテルはまだ10kmほど先にある。
のんびりと、そしてふらふらと走りながら米子市内へ入り、ホープタウンというスーパーで夕食を買う。
ここからは自転車でも10分ほどでホテルに着く。
食材をバッグに積めて、もうひとふんばりだと自転車を漕ぎはじめた。
ゴトゴト・・・
え?まさか、やっぱり。
タイヤの空気が抜けてる。
またパンクなの?
あわててタイヤを外してチューブを点検する。
でも今回は空気が抜けていくような箇所を見つけることができない。
そうしていると、どこからともなくおじさんが二人現れて手伝ってくれた。
ドラム缶を持ってきてくれてそこに水を入れ、そこにチューブを沈めて空気の漏れを探そうとした。
しかしいくらやっても空気漏れは見つからなかった。
原因不明のパンク。
親切なおじさんたちは途方に暮れた。
まあでも、原因はわからんけど穴がないなら空気を入れれば走れるだろうということで、おじさん二人にお礼を言って別れた。
こういう親切は心に染みる。

ぽつ・・・ぽつ、ぽつ・・・
やばい、夕立だ。
急いで空気を入れて走り出したが雨足はどんどん強くなる。
ホテルは近いがとりあえず雨宿りすることにした。
あっというまにどしゃぶり。
こんな中を自転車で走りたくないので待つ、待つ。
自転車のタイヤを見ると・・・また抜けてる。
穴が見つからないのになんで空気がこんなに早く抜けてしまうんだろう。
不思議でならない。
もう一度しっかりと点検したところで穴が見つかるかどうか自信がない。
こんなチューブをいつまでも履いているのは危険だろうと判断して、持っていた新品のチューブと交換することにした。
雨がやむまでの間、ひまつぶしにはちょうどよかった、と思いたい。
でも1日に3度もパンク修理をするのは疲れる。

そうこうしているうちに雨は上がったので、ホテルへ向かった。
そしてあっという間に到着。
パンクがなければ雨の前に到着していたかと思うとくやしい。
なんにせよ今日はゆっくりと休養する。
雨風を防げる部屋があって、スイッチ一つで明かりがついて、テレビを見ながら夕食が食べられる幸せ。
聞くと当たり前のような生活にすごい幸せを感じることができる。
この気持ちを旅が終わっても持ち続けたいものだ。





移動
出発地 島根県松江市 遊覧船乗り場近くの緑地
到着地 鳥取県米子市 グリーンホテル米子

今日の出費
9222円

走行データ
走行距離 63.0km
総走行距離 13791.0km
走行時間 3時間55分
平均速度 16.1km/h




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