465日目
2003年7月28日(月)
【天気】晴れのちくもり
【記録者】とっこり
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「VIVA!さぬきうどん」
香川県とくればさぬきうどん。
これを抜きにして香川県を語ることはできない。
四国に来たら絶対に食べようと思っていたから、今日という日がうれしくてしょうがない。
さあ〜食うぞ〜!
あらかじめ調査を済ませておいたので、今日どこの店に行くかはすでに決まっている。
定休日と営業時間を調べて、どの店にどの順番で回ったらいいかを考えておいた。
予定通りにすすめば4軒くらいは回れるはず。
一番目は宿泊していたうたづ臨海公園からそれほど遠くはない彦江製麺所。
彦江製麺所
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名前の通り製麺所だ。
せっかく讃岐国にやってきたのだから特上のうどんを食べたい。
サービスだなんだというよりも味にこだわったら製麺所がベストだという結論に達した。
大通りから住宅街に入っていって、車がすれ違えないくらいの細い路地を走っていく。
まさに住宅街だけど本当にあるのか?と思っていたら・・・あった。
看板が出ているわけでもなく、外観がちょっと民家とは違うな〜という程度でわかりずらい。
駐車場もなく(たぶん離れたところにある)製麺所だからお客さんを呼ぶという雰囲気がない。
コシがウリの讃岐うどん、その印象のほとんどが最初に入るこの店で決まると思うと緊張する。
困惑しながら戸を開けると、営業時間ジャストに来たはずなのにすでにお客さんがいた。
10畳もないようなスペースで主人と奥さんが二人で麺を打ったりゆでたりしている。
その部屋のとなりに4畳半くらいのスペースがあって、部屋の外周をぐるっとカウンターとイスが並んでいる。
シンプルだ。
彦江製麺所のうどん
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さらにサービスもシンプル。
セルフサービスなのだ。
ドンブリを手に持って奥さんのところに行き、玉数を注文するとサッとうどんを湯に通してからドンブリに入れてくれる。
次にでっかい鍋に入っただしを自分で好きなだけドンブリに注ぐ。
冷たいのと熱いのがあったから冷たい方を注ぐ。
あとは刻みネギと天かすとショウガをドバッと上からのせて完成。
以上。
天ぷらをのせたい人はその辺においてあるのを勝手に取っていけばいい。
うどん一玉のみの注文で130円。
店もサービスもシンプルなら、うどんもシンプルだ。
席に座ってさっそく一口・・・
う゛ぬっ!うまい!!
なんなんだこのコシは!噛むと歯を押し返してくるかのような弾力だ。
もちもちっとした感じがほかではなかなか味わえない。
これが讃岐うどんか・・・すごい。
だしもシンプル、おいしい。
氷見うどんでも稲庭うどんでも体験できなかった新しいうどんの世界だ。
感動。
朝からニンマリ、次の店へ。
彦江製麺所から5kmほど走って田舎道を進んでいくと、またもや民家に囲まれて店がたたずんでいた。
青空食堂な感じ
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ここはがもううどん。
まだ10時だというのに店の前にはたくさんの人がいる。
20人はいるだろうか。
ベンチが用意してあって青空食堂といったところだが、席が足りなくて立ち食いしている人もいる。
月曜日でこの盛況ぶりはすごい。
店の中へと続いている行列に並んで待つ。
ここもセルフの店なので列はするすると進んでいき、あっという間に麺をゆでる釜の前まできた。
ここでは熱いのを注文。
かき揚げをひとつもらって精算し、ネギとだしを加えて完成。
ドンブリを持って外に出て食べることにする。
ちょうどベンチが空いていたからそこに座って、ずるーーっと麺をすする。
がもううどん
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ほほーなかなか。
だしにかき揚げがうまくマッチしていい感じ。
麺もそれなりにコシがある。
熱いうどんもやっぱりいいね。
たこべーはここでも冷たいうどん。
どれどれ・・・と一口もらう。
!なんと!すごいコシだ!!
同じ麺なのに冷水でしめるとこんなにも違うもんなのか、熱いのもいいなぁなんて思ったけどやっぱり冷たいのにすればよかったかなぁ。
ここでもまた、讃岐うどんの底力を感じた。
さらに5kmほど走る。
3食目にしてやっと昼ご飯だ。
たむら
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といってもやっぱりうどん、たむらという店だ。
昼どきとあってか人がたくさんいる。
プレハブ小屋のようなシンプルな店で、ここもかけうどんのみというシンプルなメニュー。
ドンブリに麺をもらってだしとネギを入れる。
3軒目ともなるとちょっとは慣れてきたようで、セルフでうどんを完成させていく手つきがかろやか。
席についてさっそく頂くことにする。
おぅ!これまたいい!!
やっぱりシンプル
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やっぱりコシが強い。
ほかの2店よりも濃いめのだしが印象的で、朝からうどんばっかり食べているにもかかわらず飽きることがない。
1杯100円という値段で営業が成り立つのか不安に駆られながらも、こんな店がいたるところにある讃岐という地に住んでいる人達は幸せだなぁと感激。
期待していた以上にさぬきうどんはおいしくて、大満足で店をあとにした。
まだ昼過ぎ、もう2軒くらいは回れるペースだったが、気持ちの方が満足してしまって次の店に行く気が起こらない。
この幸せな気持ちのまま、いい印象を持ったまま香川県とお別れしようということになり、高松市からでている本州行きのフェリーに乗り込んだ。
ちょうど1ヶ月間の滞在となった四国、ここでもいろんなことがあった。
ちょうど梅雨の時期に重なってしまったせいか、景色に関しての印象は薄くて感動も少なかったような気がするが、お遍路文化を根底にもつ人の温かみは充分すぎるほど感じることができた。
本州に住む人間として、北海道や九州や沖縄とくらべて印象の薄い島だっただけに四国という地域を見直すいい機会になったように思う。
高知のよさこい祭り、徳島の阿波踊りなど微妙に日程が合わなくて参加できなかった祭りに、今度また四国に来るときには参加したいと思う。
フェリーで本州へ
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ありがとう、四国。
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