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HOME > 日本一周の記録編 > 実現 > 旅の日記(目次)> 2003年05月20日
396日目
2003年5月20日(火)
【天気】晴れ
【記録者】とっこり
「サッポロビール工場見学と花火大会」


ここにテントを張った

Fサイドバッグの取り付け位置を変えてみた

午前10時にサッポロビール工場。
昨日電話で予約して工場見学が決まった。
前日予約だったからちょっといやがられたけど、明日の日程すらわからない自転車の旅ではしょうがない。

その工場は日田市にあって宿泊した天ヶ瀬温泉からは15kmほどの距離しかない。
いつものように朝7時から自転車を漕ぎはじめるとかなり早くに着いてしまうのだが、いつまでも天ヶ瀬駅にいるわけにもいかずどっかで時間をつぶせるだろうとタカをくくって出発した。
案の定、工場の近くには8時半くらいには着いてしまってコンビニとかその辺の物産館なんかに立ち寄ってぶらぶらした。
この時間がもったいない。
うまい時間の使い方を覚える必要がありそうだ。



サッポロビール日田工場

少し高台にあるサッポロビール工場はかなり広い。
敷地内にどでかい工場とタンクがあるのはもちろん、おみやげ館やレストランも併設しているしきれいに整備された庭がとにかく広い。
ビールの命である水は最高のものを使っていますよ〜と言わんばかりに地下水を汲むための場所までもうけられている。
ここ日田市は名水の里として全国的に有名で、サッポロがこの地にビール工場を建てたのも最高の水があったからだと言えるだろう。
その水をアピールするかのごとく設置されている水汲み場、ペットボトルに思う存分汲ませてもらった。
うむ、確かにうまい!


見学の前に水を汲んで、10時ちょっと前に受付を済ませた。
10時になって指定の場所に集まってみるとわんさかと他の見学者がいる。
この工場はできてまだそんなに経ってないみたいだから見学者は多いのだろうか。
自分のペースで見学できた北陸キリンビール工場。
マンツーマンで親切に案内してくれた仙台キリンビール工場。
これまたマンツーマンで案内を受けた沖縄オリオンビール工場。
お世話になってきたビール工場を思い出しながら案内してくれるビア嬢の説明を聞いていた。

説明によると、まず最初に10分間ほどの工場紹介映像をシアターで見るとのこと。
そのあと工場内をひととおり案内に従って見学し、最後にお待ちかねの試飲という流れになる。
シアター?
3D映像だからということで3Dメガネを渡されて100人くらいは入れそうなミニ映画館に通された。
工場内に映画館!?

この工場、けっこう見学に力を入れてそうだ。
10分ほどのその映像は主に日田市の観光紹介映像で、ところどころにビールの映像が入ってくる。
瓶ビールのシュポッと栓を抜く音、缶ビールのふたを開ける音、グラスにビールを注いでいく音、映像とともに生々しい音声が耳から入ってくるといますぐにでもビールが飲みたくなってくる。
これって洗脳されてるのか?



工場内を見学する

頭がビールで満たされたところでいよいよ工場内を回る。
ぞろぞろとビア嬢を先頭にして見学者の列が連なる。
我々は一番最後を歩く、何度も各地で見学しているためか新鮮さはない。
製造ラインを見てもふーーーんてな感じですでに心は試飲に支配されている。
じっくり説明せんでいいから早くビールが飲みてぇ〜〜!
やっぱ洗脳されてる・・・。

あっちこっちと見学していってついに試飲会場へ。
まさに試飲のために用意されている部屋があるのにはびっくり。
運転手の方は飲酒をひかえてくださいと注意するくらいでそれほど神経質にチェックはされない。
実は北陸キリンビール工場見学の時に自転車だからという理由で試飲を断られたことがあって、今回も断られたら・・・という悪夢がよぎってドキドキしていたのだ。
もちろん自転車でも飲酒運転になるからホントはいけないのだけど、そのへんは大目に見てほしい。
最初に洗脳劇場をやっておいて試飲を禁止するのは拷問だよ。

というわけでお待ちかねの試飲タイムスタート。
制限時間は20分
時間内だったら何杯でもおかわりOK。
工場内でできあがったほやほやの(といっても熟成期間はある)ビールをグラスに注いでもらう。
それでは・・・なんの記念がいいかな・・・もうすぐ旅が400日目ということで、

エビスをいただく

カンパーーーーイ!!

ぷはぁっ、うめーーー
エビスビールをぐいぐいっと飲み干す。
制限時間付きとあって急いでおかわりする人もいるが、あせって飲んでもうまくないからここはじっくりと大人のビールを楽しむことにする。
一回だけおかわりする。
工場内を見せてもらった上にタダでビールが飲めるなんて、企業側は宣伝になるし消費者側はビールが飲めてうれしいし工場見学というシステムを考えた人は偉い!
製造過程を公表できるということはつまり、企業や流通のことを考えて混入される化学合成物質が添加されていない(可能性が高い)ということであり、消費者に胸を張って商品を提供している現れでもある。
少なくともここに一人、サッポロビールを信用する男ができたことは確かだ。
酔った頭でこんなことを考えているうちに試飲タイムは終了。
ほろ酔いのいい気分で工場をあとにした。


昼ご飯を求めて日田市の中心へ向かう。
日田駅のすぐ近くにあるスーパーで弁当を買って食べていると、アルコールのせいか眠くなってきた。
体もだるい。
昼間っから酒を飲むというのは考えもんだな。

昔ながらの町並みを残す豆田町を歩く。

古き良き時代のなごりを残す

観光バスがたくさん立ち寄るスポットなのだろう、晴れの天気も手伝って通りは人であふれかえっていた。
こじんまりとしているけど古くさい感じはそれほどなく若者でも気軽に入れそうな店が数多く並んでいて、すたれた観光地、すたれた商店街といった印象はほとんどない。
ぽん菓子水まんじゅうゆず密などをあちこちで試食しながら汗をかきながら歩き回る。
なかなかいいところじゃないか、というのが豆田町の印象かな。


筑後川にそって国道を走るとしばらくして福岡県に入った。
道の駅うきはに今日の寝床を求めて移動。そして到着。
ここの農産物直売所でトマトを買った。
粒は大きいけど形が悪いB級品が安かったので飛びついた。

ついに福岡県へ

これだけ入って200円

これだけはいって200円は安い。
箱で買ったら自転車には積みにくいけど今日はここで終わるから問題なかろう。

観光案内所があったので立ち寄ってみる。
周辺の観光パンフレットを物色する中で、
筑後川の鵜飼い、5月20日川開き

というのを見つけた。

今日だ。
ここから5kmもないくらいの場所でイベントがあるようだ。
どんなことをするのか気になって案内所の職員さんに聞いてみた。
川開き自体はとくにこれといったイベントがあるわけではないけど、夜に花火大会があるという。
なんと!花火大会!!
5月に花火が見られるなんてラッキーだ。
実は今日ビール工場見学した日田市で今週末に花火大会があって、日程の都合でこれに参加できないことを残念に思っていたところだった。
そんな矢先の今日の花火大会。
これは行くしかないでしょう。
箱でトマトを買ってしまったけど無理矢理自転車に積み込んで移動を開始した。
花火の上がる原鶴温泉の河川敷から目と鼻の先、道の駅原鶴が今日の宿泊地だ。


夕食を済ませてテントも張ってしまってから歩いて河川敷に向かった。
すごい車の数、すごい人の数。

屋台もたくさん

人もたくさん

5000発の花火大会にしてはやたらと人が多いような気がする。
温泉街を抜けて河川敷に出たところで目の前に花火が上がる。
人ごみをかき分けて土手の空いているスペースに座る。
けっこう勢いよく打ち上げられる花火に圧倒される。
この調子で行くと短時間で終わってしまいそうだけど、だらだらと打ち上げるよりはこの方がさっぱりとしていて飽きる前に終わるからいい気がする。
旅の中で何度花火を見たんだろう・・・そう思いながら空に咲く大輪を眺める。
今日もいい一日だった。
ちょっと寒さを感じながら花火大会は幕を閉じた。





移動
出発地 大分県天瀬町 天ヶ瀬駅となりの広場
到着地 福岡県杷木町 道の駅原鶴

今日の出費
1422円

走行データ
走行距離 42.4km
総走行距離 10803.0km
走行時間 2時間45分
平均速度 15.3km/h




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