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| 旅の日記 |
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200日目 2002年11月5日（火） 【天気】晴れ 【記録者】とっこり |
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「７５００ｋｍの代償」 布団で寝たおかげだろうか、熱は下がりなんとか体調は回復した。 今日の朝起きて、もしもまだ熱があったらこのホテルでもう一泊なんてことになっただろうし、ツインで８０００円を今日もまた払わなければならなかったかと思うとぞっとする。 直ってよかった。 その証拠に朝食はたっぷりと胃袋へおさまった。 このホテルは朝食無料サービスで、パン食べ放題＆ドリンク飲み放題だったので思う存分いただく。 食ってなんぼのチャリダーです。 静岡市ではいろんなことがあったな〜〜と想いにふけながら、熱で苦しんだあの安倍川橋を渡る。 今日も風は強い。 上空に寒気が入り込み、西高東低の気圧配置が続いているためにここんところ毎日のように西風が吹く。 西に向かって走っている我々にとっては厳しい状況だ。 冬はこういう風がよく吹くし、これからどんどん寒くなっていく。やばいぞ。 これからのことについて考えてみる。 寒さは日に日に厳しくなっていき、朝方の冷え込みには今の装備ではとてもじゃないが耐えられなくなってきている。 そして現在地から本土最南端である佐多岬までの道のりを考えると、どうあがいても年内いっぱいの到着がやっとのような気がする。 日本一周するものにとって佐多岬は、北海道の宗谷岬と並んで思い入れの強い場所で、それは我々とて例外ではない。 宗谷岬から佐多岬まで一本のわだちを残してこそ最南端に価値が出てくると思っているから、やはりどうしてもこのまま九州へと走っていきたい。 もちろんひたすら急いで走っていけば、歩みの遅い我々だって１２月にかかるかどうかくらいの時期に佐多岬に着くことができるのかもしれない。 けどそれでは意味がない。 旅を楽しむこと、その土地での出会いを大切にしてゆっくりじっくりと日本をまわること。 これが日本一周にかける想いなのに、急いで走っていってはその信念を曲げることになる。 寒さと戦っていくことで楽しさよりもつらさが先行してしまうのも怖い。 もうすぐスタート地点である愛知県刈谷市に着く。 いったん旅を中断して来年また西日本に向けて走り出せばいいのではないか、そんな考えさえ浮かんでくる。 すぐに出せる結論ではない。 刈谷市に着くまでまだ数日あるし、それまでに結論を出せたらいいだろう。 午後の走行を始めてまもなく太平洋自転車道へとはいった。 交通量が多くてそれまで車道ではなく歩道を走っていたが、ここからはすいすい走れそうだ。 街なので車道の下をくぐったりしてくねくねとしてしまうが、車に邪魔されることなく自分のペースで走れるのは気持ちがいい。 あるところで大きな段差を乗り越えて、そのとき後ろのサイドバッグが外れたような気がして停まった。 確認してみるとやはり、なんとキャリアにかけてある２つのフックの両方が外れていてサイドバッグとキャリアを結んであったバンドだけでぶら下がっているではないか！ ひえーおそろしい。 ん？・・・それだけじゃない・・・なにか変だ。 おわっ！！ キャリアが割れてる！！！ ついにこの日が来てしまった。
たしかに荷物は積みすぎかもしれない。 いつキャリアが壊れてもおかしくなかった。 愛知県刈谷市まであと２００ｋｍほど。 これはいったん旅を中断しろと自転車が教えてくれているのだろうか。そんなことを考えてしまう。 このままではタイヤとキャリアがこすれてしまって走れない。 持っていたテーピングで割れた箇所をぐるぐる巻きにしてなんとか応急処置で済ませたが、これでどこまでもつのかわからない。 一刻も早く自転車屋さんを見つけて新しくキャリアを買わねばなるまい。 |
| 移動 |  |
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| 出発地 | 静岡県静岡市 ロイヤルホテル | ||
| 到着地 | 静岡県榛原町 静波海水浴場 | ||
| 今日の出費 | |||
| ２３６２円 | |||
| 走行データ | |||
| 走行距離 | ３８．１ｋｍ | ||
| 総走行距離 | ７４４４．５ｋｍ | ||
| 走行時間 | ２時間５９分 | ||
| 平均速度 | １２．８ｋｍ／ｈ | ||
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