タイトル
HOME > 日本一周の記録編 > 実現 > 旅の日記(目次)> 2002年10月10日
174日目
2002年10月10日(日)
【天気】晴れ
【記録者】とっこり
「いろは坂、中禅寺湖、華厳の滝・・・最高!」

心配していた天気はどうやら大丈夫そうで、すがすがしい朝を迎えることができた。
目指すは「いろは坂」そして「中禅寺湖」だ。
紅葉のピークにはあと1週間くらい待たないといけないようだが、そんなに待っていられるほど日程に余裕はない。
寒くなってきているのだ。一日も早く九州へ上陸したい。

いろは坂の入り口までは約10km。
ゆるーーい登りがひたすら続く。
朝7時だというのにやたらと交通量が多くて、国道120号はなんと渋滞していた。
紅葉の名所として知られるいろは坂だからなんだろうか、こんなに朝早くから渋滞するとはおそろしいことだ。

いろは坂のスタート地点へ到着。いよいよだ。
道幅はまあまあ広いほうか、なんせ2車線あるんだから広く感じるのも無理はない。
勾配はそれほどきつくはない。
標高を一気に700mほど上げるきついポイントだが地道に進んでいけばいつかは着くだろう。

いろは坂スタート
大きくカーブしている道の脇に看板がある。
「い」
なるほど、カーブごとに「いろはにほへと・・・」といろは歌を人文字ずつ割り当ててあるというわけか。
・・・ということは中禅寺湖まで48もカーブがあるということか?
げ〜やってらんね〜

それにしても交通量が多い。
一応、左車線はバス・タクシー・二輪軽車両、右車線は乗用車というように車種によって走行レーンを分類してあるのだが、乗用車の数が圧倒的に多いためかルールは守られていない。
ビュンビュンすぐ脇をスピードも落とさずに追い抜いていく車が恐ろしい。
路肩に逃げたくてもその路肩があまりにも狭いから逃げることができない。
こんなところを自転車で走る人がいるなんてことは想定していないだろうから国や自治体に対して文句は言わないけど、せめて利用する側、左車線を利用する車は少しでいいからスピードを落として追い越していって欲しい。

排気ガスがつらい。
登り坂で呼吸が荒くなっているところへまき散らされる黒煙を吸わされてしまうこの寂しさ、一体何人の人が理解してくれるだろうか。
騒音もつらい。
いい景色でいい空気、そして草木のざわめきや鳥・虫の鳴き声。
最高の舞台でこれらを望むことはできなかった。

それでもなんとか今置かれている状況を楽しみながら、明智平まであと2kmという黒髪平展望台で休憩。
標高の書かれた看板で写真を撮りたいと思って近づいたのは失敗だった。
あっという間に観光客に取り囲まれて質問責めにあってしまう。
休憩のために停まったのにろくに休めないまま再び走り出すのだった。


明智平
明智平に到着。標高1274mだ。
いろはにほへ・・・は途中までだった。
下りも含めて48のカーブということなんだろうか。
たこべーはかなり疲れ切った顔をしている。
今回の旅で標高1000mを越えたのは初めてなのだから無理もないだろう。
ここまでくると紅葉が始まっていた。いろは坂を走りきったことと、紅葉の広がる明智平の景色のすばらしさとで感動の嵐につつまれる。
最高だ!

ここから少し下って中禅寺湖に到着。
ここもまた紅葉がすばらしい。
風が冷たく空気が澄んでいるのがよく分かる。
湖畔に旅館やらみやげ屋やら食堂やらずらーーーっと並んでいていかにも観光地らしいところがかなり興ざめだがしょうがないだろう。


中禅寺湖

紅葉がすばらしい

菖蒲ヶ浜
昼食をとるため菖蒲ヶ浜へ移動することに。
湖に沿って5kmほど走ったところにあるのだが、なんということか渋滞に捕まってしまった。
自転車で渋滞?
渋滞しているのは自動車、だが路肩がほとんどないから脇をすり抜けていくことができないというわけ。
歩道はない、路肩もないではどうすることもできない。
あきらめて車の流れに従ったけど、まさか自転車で渋滞を経験するとは思いもしなかった。

昼食場所に選んだその浜にはキャンプ場がある。
紅葉が始まっているということは最低気温が7度を下回るということでもあるのだが、なんとそんな時期にもかかわらずキャンプしようとする客がいたのだ。
若い夫婦と赤ん坊の3人だったのだが、毛布を運んでいるその姿を見てちょっと心配になった。
キャンプ慣れしたようには見えなかったが、車があるからいざとなれば逃げ込めるだろう。
死なない程度に楽しんでください。

昼食を自炊して湖と紅葉を楽しんだあと、竜頭の滝を見に行った。
行ってみてわかったことだが、渋滞の原因はこの滝にあった。駐車場が少ないのに観光客が押し寄せるもんだから、駐車場にはいるのを待つ車が道路に連なっていたというわけだ。
竜頭の滝よりも先、戦場ヶ原や奥日光に行きたい観光客にとってはいい迷惑だろう。

紅葉のピークを迎えていた竜頭の滝を思う存分堪能してから来た道を戻る。
華厳の滝に逢うためだ。
今回つらい思いをしていろは坂を走ってきたのはこの華厳の滝を見るためだと言ってもイイかもしれないくらい楽しみにしている。

華厳の滝
なんせ日本三名瀑なんだから。
駐車場に自転車を停めて滝見台まで歩いていく。
日本三大に挙げられるほどなんだからさぞやすごいんだろ・・・

うおっ!!!

まさに圧巻。轟音があたりに響き渡る。
落下してたたきつけられた水はしぶきとなって飛び散っている。
滝よりも上にあるはずの滝見台までしぶきがかかるのだからそのすごさがうかがえるというもの。
こういう自然のすごさを目の当たりにすると、人間一人の存在がなんだかちっぽけなもののように思えてくる。
滝をぼーーーーーーーーーーーーっと見入ってしまう。吸い込まれそうだ。
これはすごい。
苦労してきた甲斐があったというもんだ。

そろそろ日光市街に戻らないといけない時間だ。
このまま群馬県まで走ることもできるが、宇都宮で餃子を食べたいし茨城県にある日本三名瀑のひとつ「袋田の滝」にも行きたいから再び来た道を戻る。

いろは坂の下り。
やはり車は多い。が、下りは車の流れに乗れるせいかあまり渋滞は気にならない。
途中12%という勾配の看板を目にしたが、登りでこの勾配がなくてよかった(いろは坂は登りと下りが別々に用意されている)。

景色を楽しみながら下る
確かに勾配はきつい。ブレーキをかけないでいると簡単に50km/hを超えてしまう。
でも次々にカーブがあるからブレーキはしょっちゅうかけているし、下りだと自転車よりも車の方が遅いから前が使えてしまってガンガン進めない。
安全運転だ。

いろはの看板がついに「ん」を迎えた。
やった!終わった!!・・・・・・・あれ?まだカーブがある。
いろは歌に合わせて48カーブというわけにはいかなかったようだ。
おそろしいことに勾配14%の看板が立っている。
チャリダーは勾配1%で一喜一憂する生き物で、14%ともなると悲鳴を上げたくなってしまう。
下りでよかった。





移動
出発地 栃木県日光市 霧降橋の下
到着地 栃木県今市市 大谷橋の下

今日の出費
312円

走行データ
走行距離 57.9km
総走行距離 6542.1km
走行時間 4時間24分
平均速度 13.1km/h




前の日記へ | 目次へ | 次の日記へ








100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!