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272日目
2003年1月16日(木)
【天気】晴れ
【記録者】とっこり
「大学院大学誘致隊員に任命される」

沖縄市滞在3日目。
大都市でこんなに滞在するのも珍しい。
観光都市でありながら観光名所がないと言われたりする沖縄市だが、我々はだらだらと過ごして3日目に突入してしまったのではなくやりたいことがあって毎日を過ごしていたらここまで滞在してしまったのだから、それはつまり見どころがわんさかあるということにならないだろうか。
なに?あんたらは普通じゃないって?
チャリダーは一般の観光客と同じにするべきではないという意見、ごもっとも。
でも沖縄市は見るところいっぱいあるよ。

実はもう一日滞在しようか迷っていたくらいで、でもまあそろそろ出発しようかということになってついに沖縄市をあとにするというわけだ。

郷土資料館

沖縄市の歴史・文化がわかる
本当は図書館で過ごしたかった。
ちょっと立ち寄ったら見事にハマってしまい、読み始めると1週間でも通ってしまうだろう。
郷土資料のコーナーが充実していて沖縄の歴史・文化・戦争などについての書籍が数多くあり、どれもこれも興味があって読んでみたい本ばかり。
けど読み始めるときりがないし借りることもできないし、ここはあきらめて立ち去ることにした。
代わりにひとつ上の階にある郷土資料館は行った。なかなか勉強になった。

すでに市内で2泊しているのが今日でていく原因としては大きい。連泊したその宿泊地ではもう泊まりたくないという気持ちもある。
ほかにも公園はあるのだがホームレスが昼間からたくさんいてやな感じ。
というわけでもう少し居たかった沖縄市、出発です。


そのまえに、弁当屋で昼食を買う。

ボリュームたっぷり
沖縄市に入ってからいくつものボリュームたっぷり弁当を見てきたから、まだまだあるはずだと弁当屋を探していた。
図書館の近くに人の出入りが多いこじんまりとした、小汚い店があったのを見つけて気になって入ってみた。
その店はバイキング方式。カウンターに大皿がずらーーーーっと並べられている。一応パック詰めされた弁当も置いてあるけど基本的には好きなものを選んでトレイに詰めていくようになっている。圧倒的に炒め物が多く全体としてはギトギト感にあふれているが、灼熱の国「沖縄」ではこうしないとすぐに腐ってしまう。この油っこさが沖縄らしさなのだからこれをいやがっていたら沖縄を食べる事なんてできやしない。
値段とボリュームを見て満足して買って出た。

弁当を食べたあと、広島カープのキャンプが行われているという球場に行ってみたがあんまり人はいなかった。
多分本格的にキャンプが始まるのは2月に入ってからだろう。
キャンプスタッフとしてのアルバイト募集があっておもしろそうだったけど、2ヶ月という限られた沖縄滞在を楽しみたいから先へ進むことにした。


北中城村にある中城城跡に行こうかどうしようか迷っていても進まないので、とりあえず村役場に行って観光案内のパンフレットでももらってこようということになる。
役場に着いて駐車場に自転車を停めて、さあ中に入ろうかなというときに近くにいたおばちゃんに声をかけられた。
どうやら役場の職員らしい。
話をしているうちに「まあ中で休んでいきなさいよ。」ということになって半ば強制で連行されてしまった。
着いたそこは「平和文化課」となっていて10人くらいの職員さんが働いていた。
課内のお客さん用(休憩用?)の席に案内されて、お茶とサータアンダギー、黒糖、お菓子が出てきてゆっくり休んでいくように言われた。
時間はたっぷりあるからお言葉に甘えて休んでいくか。

職員さんのひとりの女性が、自分の父が自転車で日本一周をしたことがあるというので話に花が咲いた。
現在89歳のその父が68歳の時に行った自転車日本一周を本にしてあるというので見せてもらう。
職場の机の引き出しにそんなものがあること自体おかしいのだが、それは気にしないでおこう。
白地図には確かに走行ルートが記されている。
1万キロは走っているだろうか。しばし見とれてしまう。
旅の日記が1冊の本になるものなんだろうかと思って文章を読んでみると、その日の出来事をごく簡単に、どこを通過してどこに泊まって何キロ走ったかなどがずらずらと書き並べてあるだけだった。
そりゃそうだ。
自分たちの旅はいまちょうど半分くらい、それで大学ノートにして10冊目に突入しているのだ。
これを本にするとすでに2,3冊くらいできそうなボリュームなのに、日記の全てを本の中に入れ込んでいたら1冊で収まるわけがない。

ところでこの本、どうやら自費出版のようだ。
書店に行っても買うことはできず、100冊くらい作って知り合いなどに配ったという。
金額にしておよそ28万円
それくらいあれば自分の本が出せるというわけだ。ふーーん、なるほど。


ここ北中城村はいま大学院大学の誘致で盛り上がっていることを新聞やラジオで知っていたから、それとなく現在の状況を聞いてみた。
大学院大学の候補地は3つ。北部の恩納村、中部の北中城村、南部の糸満市だ。
候補地の決定は2月の中旬くらいになるらしく、いまは誘致活動の最中。
担当している方を呼んでくれて詳しい話まで聞かせてくれて、そのうち
「旗、持ってく?」
という話になった。
誘致PRのノボリを自転車にくくりつけて走ったらおもしろいんじゃないか?というわけだ。
ちょっと大きいそのノボリを持ってきて適当なサイズに切って、自転車にどう取り付けたらよく見えるだろうかと議論した。
誘致PRのうちわももらった。

そしてせっかくだから写真を撮ろうということになった。
村長にあいさつしていこうよと言われて村長室へ。
え?村長?
なんか話が大きくなっているような気がするけど・・・。まあいいか。

村長と対面
ドキドキする暇もなく村長と対面し、記念撮影をして握手を交わす。
これで正式に「大学院大学誘致隊員」として任命されたわけだ。
こりゃがんばらないといかんな、オレ達の活動に誘致の成功がかかっているのだ!

役場の正面入り口でも写真撮影をして、いよいよ出発。
とっこりは背中に旗を背負って、たこべーはサイドバッグにうちわを差して誘致をアピール。
最初のうちは視線が気になってドギマギしたけどなんてことはない、自転車ツーリングはもともと目立つんだから今までと違いはないのだ。
もし声をかけられたらどうしよう?大学院大学の誘致に関しての質問が来たらどうしよう?
そんなことを考えながら教えてもらった北中城村への誘致の利点を思い出しながら、聞かれてもすぐに答えられるように頭の中を整理する。
気軽に引き受けたけどよかったのかなぁ。


役場に寄った本来の目的、中城城跡については職員さんにお勧めされたので行ってみた。
琉球の城は本土とは違うからまたおもしろい。
小高い丘にあるその城跡からは周辺が一望できた。
すごい!サイコーだ!!


中城村に入り、宿泊場所として公園の場所を聞くために役場に寄ったらなんと偶然にもこちらの村長と対面した。
一日に2人の村長と会えるなんて珍しい日だ。
大学院大学誘致の旗を見て笑っていたが、これが北中城村に伝われば我々が活動してることをわかってもらえるだろう。(後日電話により北中城村役場にこのことが伝えられていたことを知った。)
あーーおもしろい一日だったな。

とっこりの誘致運動

たこべーが掲げるうちわ




移動
出発地 沖縄県沖縄市 市役所近くの神社(公園?)
到着地 沖縄県中城村 吉の浦公園

今日の出費
1600円

走行データ
走行距離 19.6km
総走行距離 8058.5km
走行時間 1時間32分
平均速度 12.6km/h




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