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271日目
2003年1月15日(水)
【天気】くもり
【記録者】とっこり
「沖縄独特の銭湯」

今日こそは絶対風呂に入る!!
沖縄に来てからというもの、温泉はないし銭湯は数が少ないしとにかく風呂に入ることができないでいる。
前回入ったのはいつだったか・・・思い出すのも大変だ。
朝一番に市役所に寄って、沖縄市内の銭湯の場所を教えてもらう。
これだけ大きな街なのに銭湯は2,3軒しかないという。
那覇市でもそうだ。あちらも市内に2,3軒しかないのだから驚きである。
家庭に風呂のなかった時代は20〜30軒くらいあったらしい銭湯は、家庭に風呂が普及するに従ってその数をどんどん減らしていった。
今回教えてもらった銭湯でも昔ながらのこじんまりとしたタイプが一軒、健康ランド的な施設が1軒とたったの二つだけだった。
さみしいことだ。


中之湯
教えてもらったとおりに自転車を走らせる。
ゴヤ十字路からコザ十字路へとゆるーい坂道が続き、沖縄銀行のところで右折するとたしかにそこに銭湯はあった。
「中之湯」
とある。建物からは銭湯っぽい香りがただよっていていい感じ。
入り口が閉まっている。営業時間も特に書いていない。やってないのか?
銭湯の入り口でうろうろしていると中からおばちゃんが出てきて、
「あーーごめんねーー午後2時からなのよ〜。いま掃除してるとこさーー。」
や、やられた。そういわれては引き下がるしかなかろう。出直しだ。


市役所で銭湯の場所を聞いたとき、目印として「農連市場」を挙げていた。
たしか那覇市にも同じ名前の市場があったことを記憶しているが、いったいどんなところなんだろうかと気になったので寄ってみることにした。


精肉店。豚ばっかり
入り口からして業務専用市場って感じ。
中に入ってみてもビッグサイズの商品が多く、たしかに業務用だ。
缶詰も酒もお菓子も肉も魚もどれもこれも一般客では買いづらいような大きさ。
けれどももともと買う気のない我々にとっては見ているだけでおもしろい。
肉屋では豚の解体をしている。すげーーー。頭部の皮がはがされていって店の入り口にずらりと並んでいるチラガーができあがっていく。
さすが職人芸といったところか。

別のフロアへ行くと弁当などの総菜が売られていた。
売り手であるおばちゃん達手作りのそれはいかにも家庭料理といった感じで、しかも安い。
300円もりもりの弁当を出されては買うしかないだ・・・いやまて、今日の昼食は気になる店「大ちゃん」に行くことに決めているのだ。
ここで買うわけにはいかん!と出した手を引っ込めて、10個入り200円というサータアンダギーに手を出した。
いや〜、これはおやつですよ。


おばちゃんとの会話がおもしろい
まだまだ続く農連市場。やたらと広い。
野菜やら弁当やらもうありとあらゆるものがごちゃごちゃに売られている。
モヤシのへたをとっているおばちゃんと話をしてみたり、別のおばちゃんから旧正月や雛祭りの時に食べられているムーチーというもちについての昔話を聞いたりとぶらぶらしながら楽しむ。
あれもこれも買いたかったがあんまり持てない自転車だからと我慢するのが一番つらいな。


昼食は「Big大ちゃん」という店へ。
名前の通りボリュームが多いのか、それは注文して明らかになった。
うむ、確かに多い。
トンカツチキンカツ定食というのを頼んだのだが、ランチとはいえ500円で出てくる量ではない。
チャリダーの胃袋をなめるなよ〜と気合いを入れて食べたのに最後のへんはちょっと苦しかった。
ここは米軍基地と共存する街、これがアメリカンサイズということなんだろうか。

Big大ちゃん

トンカツチキンカツ定食


時間は午後1時を過ぎ、歩いて銭湯に向かう。
いよいよ体にまとわりついたアカという鎧を脱ぐときが来たのだ。
思いっきりこするぞーーー!
ちょっと早く開店30分前に着いてしまったのに地元のおじいおばあがたくさん待っていた。
10人以上はいただろうか。
誰も来ないようなすたれた銭湯だと思っていたから開店前の行列にはちょっとびっくり。
やはり家にあるシャワー(沖縄はシャワー文化)だけでは今日みたいに寒い日は満足できないんだろうかと思ってしまう。
午後2時になりドアが開く。200円を払って入る。
!!ありゃ〜脱衣所と浴室のしきりがない!!

風呂内部の様子
沖縄の銭湯にはしきりがないことは噂には聞いていた。
なるほどこうなっているのか。それほど広くはない浴槽が浴室の真ん中にひとつあって、壁には10ほどの洗い場がある。湯と水の蛇口がひとつずつ。
その2つの蛇口をT字のホースでつないである。
湯と水を出してちょうどよい湯加減のお湯がでてくるというわけだ。
なるほど賢い・・・でもかっこわるいな。
始めての沖縄の銭湯にとまどっているうちにおじいたちはどんどんと裸になってお湯をかぶり始めている。
おっと急ごう。

まずは頭を洗いたい。とにかくかゆいのだ。
一回目のシャンプー・・・アワが出ない。2回目・・・ちょっと出た。
結局3回もシャンプーしてしまう。
洗顔して体も洗う。
なんか体が軽くなったような気がする。

きれいになったところでついに湯船へ。肩まで浸かったら「は〜〜」って言うぞ!
熱っっっっ!!!
なんじゃいこの熱さは!
風呂に入る習慣がなくてシャワーが多いという割にはずいぶんと熱い湯に浸かっとるんやなー。
客層がじじばばだからこれくらいがいいのか、時間がたつとぬるくなっていくから最初はこんなもんなのかはわからないが、今はがまんして入るしかない。

もっと熱い温泉いっぱい入ったわい!と強がってみるが熱いもんは熱い。
ゆっくり体を温めて疲れを落とすというもくろみはあっさりと崩れ去り、ほんの数分浸かっただけで上がってしまった。
あーあ、ざーんねーん。

ここでこっそり連泊




移動
出発地 沖縄県沖縄市 市役所近くの神社(公園?)
到着地 沖縄県沖縄市 市役所近くの神社(公園?)

今日の出費
5244円

走行データ
走行距離 5.0km
総走行距離 8038.9km
走行時間 32分
平均速度 9.2km/h




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