257日目
2003年1月01日(水)
【天気】くもり時々晴れ
【記録者】とっこり
|
「ウチナーンチュと新年会」
<年越し>
仮眠をとって午後11時に起床。
西崎総合運動公園で行われるカウントダウン「130万の平和の光」に参加するためだ。
このためにわざわざ公園の近くにテントを張って待機していたのだが・・・テントから出てみると目の前の駐車場は車でいっぱいだった。
どうりで騒がしいはずだ。
怪しげなテントを気にする人はおらず、みんな年越しのカウントダウンに向けてウキウキといった感じだ。
この人込みを見ているとついに年越しなんだという気になるから不思議。
テントも自転車もそのままでカウントダウンのメイン会場に向かうことにした。
向かう途中、あまりの人の多さにびびる。すごい!
みんなでカウントダウン
|
ステージでは司会進行に合わせて年越しを待つ人であふれかえっていた。
歌やら踊りやらで騒いでいたのも年越し5分前にはいったん静まり、カウントダウンに向けての説明が始まる。
司会進行の話では1分前に照明を全て落とすというような説明があったから、たぶんステージが真っ暗になるのだろうと思っていた。
ところが照明が消えないままカウントダウンが始まった。
10・・・9・・・8・・・7・・・6・・・
あれ?照明は?
4・・・3・・・2・・・1・・・
おめでと〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ドン!パーーーーン!! ドーーンドォーーン!!!
2003年と同時に花火が上がる。みんな笑顔だ。
となりにいるたこべーと新年の挨拶。
今年もよろしく。
ところで照明が落ちるという話、あれはどうやらとっこりの勘違いだったらしい。
近所の方は家の電気を消してカウントダウンをしようという、上空から見ると一瞬真っ暗になるよ〜てな企画だったらしい。
ラジオの生放送中でもあったから聴者への呼びかけだったんだろう。
2002年は本当に充実した年だった。
自分の人生にとっての大きな第一歩になった年だった。
そして今年もまたその夢の続きを味わうことになるんだと思うとわくわくしてくる。
生きている喜びを感じられる今回の旅、残り半分をもっともっと楽しいものにしていこう。
ステージでは糸満市長の新年のあいさつに続いて民謡が始まっていた。
民謡といっても沖縄らしいあの陽気な音楽だ。
観客も一緒になって踊る。沖縄独特の手の動きがなんともいえずおもしろい。
ステージと観客が一体となった大きなうねりを感じる。
これが沖縄のパワーか、すごい!
思わず目から熱いものが流れる。
第二次世界大戦の大きな犠牲からはい上がってきた沖縄県民、その力強さを感じた。
沖縄は強いぞ!!
---
初日の出を見ようと思って目覚ましをセットしていたが、起きることができなかった。
雲がかかっていて多分見えなかっただろう空模様なのでよしとする。
今日は首里城で新年を祝おうと思っている。
その前に初詣。カウントダウンがあった会場のすぐ近くに「白銀堂」という神社があるのを耳にして、そこへ行くことに。
本土とは全然ちがう。建物は石でできているし神体もいないようだ。
やはり沖縄の文化は独特だと感じる。
糸満市から首里城のある那覇市まで、国道はさけようと看板に従って県道82号へと右折する。
!!なんだこの坂は!きついぞ!
県道とは思えない急勾配にたこべーは文句ぶーぶー。国道に戻ろうとけしかけるのを無視して先へ進む。
ちょっと大きな通りに出てから地図を確認すると・・・道まちがえてた。
どおりできついわけだ。
きつかったのはここだけ。アップダウンこそあるけどさほどきつくはない。
首里の石畳
|
交通量が多いのは新年ということで我慢して、しばらく走ると首里へ到着した。
城へは石畳の道を通っていく。
観光ガイドにも載っている有名な石畳の道だ。
確かに風情があってすばらしいが電柱がたっているばっかりにその景観が台なしになって惜しい。
坂の途中に休憩所を発見。
ご自由に休んでくださいとの看板から遠慮なく休むことにした。
縁側に腰かけ、さっき買ったミミガーを食べる。
部屋の中では新年の宴会が行われているようだ。地元の人達で盛り上がっている。
部屋から出てきた青年に話しかけると、君たちもどうぞと誘ってくれた。
いいのかな〜なんて思っている暇もなく6,7人いる中に混ぜてもらって宴会に参加することになってしまった。
縁側でミミガーを食べる
|
さっそくビールで乾杯。
初のオリオンビール(沖縄限定のビール)だ。
辛口だが飲みやすい、グレートな味だ。遠慮せずに食べてくれといわれる以前に、遠慮する気なんてこれっぽっちもない二人は目の前にあるつまみにどんどん食いつく。
紅芋やアスパラの天ぷら、おにぎり、マグロ・カジキ・イカ・タコ・キュウリの刺身盛り合わせなど地元ならではの料理がテーブルにこんもりとおかれている。
泡盛もいただく。
アルコール度は25%くらいだったがけっこうさっぱりしていて飲みやすい。「久米泉」だったかな。
沖縄のこと、愛知県のこと、昔話、自転車旅行のことなどいろいろと話をして盛り上がった。
都会の真ん中では人とのふれあいはなかなか難しいと思っていただけにこんな形で地元の人と親しくできるのはうれしい。
まさか正月早々旅先でこんな楽しく宴会ができるとは・・・幸せだ。
このあとふらふらしながら首里城へ行く。
場内では宴が催されていて盛り上がっている。
新年に雰囲気を味わいながらしばらく沖縄を感じる。
旅先でこんな新年を迎えられるなんて思ってもみなかった。
今年一年のスタートを最高の形で迎えることができてこれからの旅の続きが楽しみだ。
いい旅をしよう。
首里城を歩く
|
首里城から見る那覇の街
|
|