「羊蹄山登山」
毎日毎日サイクリングで、ある意味変わりばえのない単調な日々。
ほんの少しでもこのマンネリがなくなれば・・・と期待を込めてついにこの旅初の登山を決行した。
朝起きたとき、キャンプ場から羊蹄山はくっきりと見えていたため急いで出発。
天気予報では台風が近づいているらしいから今日なんとか登っておきたい。
京極コーススタート地点
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荷物なしで登山口まで自転車を走らせて7時半には登山開始。
京極コース。
はっきり言って装備はおそまつだ。
靴はふだんからはいている運動靴、リュックも貧相であまり荷物が入らない。
けれども登山は装備でするもんじゃない!
気合いだ!根性だ!
登り始めて数分、すでに足が重い。ちゃりの疲れだろうか。
林の中をひたすら歩き続けていくと「●合目」
という看板がある。
これを目安に休憩をとっていこう。
8合目
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しばらく歩き&休憩をくりかえして、木々の隙間から見える景色をながめる。
高いところまで来ていることを実感できる。
登山の何が楽しいかって、そりゃ景色ですよ。
あるところを過ぎると木々の種類が変わった。
高い木が少なくなって高山植物が一面をうめるようになる。
このへんはもう必死、放心状態でひたすら足をあげるだけ。
「えーと、羊蹄山はたしか京極コースの標高差が1473mだろ・・・富士山に登ったときは富士宮口コースで2400mからスタートしてるな・・・標高差は1376mか。こっちのほうがつらいな。
いやまてよ、あんときは2400mまで自転車で登ってるからつらかったな〜、そう考えると今回の登山はたいしたことないのか?・・・でもきついな〜〜」
なんて考えていると頂上が見えてきた。
やった!!
思わずガッツポーズ。
一気に喜びが顔に出る、にやっ。
たこべー
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とっこり
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ちょうど昼になったから弁当を食べることに。
といっても実は昨日の夜のうちにご飯を炊く予定だったのが米をちょうど切らしていてできなかったのだ。
持ってきたのはバナナ、ゆで卵、チーズ、そしてパンだ。
なんともさみしい昼食だがしょうがない。
リス
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雲が広がって下界がいまいち見えない中で、ときおり現れるリスとたわむれながら1900mの空気を楽しんだ。
そのうち、近くで同じように昼食をとっていた中高年グループの一人が「これ余ったからよかったら」といっておにぎりを恵んでくれた。
あ、ありがとう!
うれしい、こんなうれしいことがあっていいのだろうか。
やっぱり山はいい。
で、その人と話がはずんで自転車のことも話題にのぼる。
九州に来るならぜひうちに寄っていってよ、なんて言われて真に受けて舞い上がる二人。
(これから10ヶ月後に本当に訪ねていった。)
こういう出会いは珍しい。
やっぱり登山は最高です。
山頂から下界を見下ろす
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下山はラクショー、なんて思っていたら雨が降り出した。
たぶん下界はすでに降っていたのだろう、自分たちがそこに飛び込むように下山したわけだ。
びしょびしょになりながら、たまに滑って転んだりしながらなんとか無事(?)登山口まで戻ってきた。
テントに戻るとやはりぐっしょりだったが、動くに動けずそのままもう一泊することにしてまずは着替えてから温泉に向かった。
キャンプ場に隣接する温泉施設、これはありがたい。
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