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| 旅の日記 |
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74日目 2002年7月2日（火） 【天気】霧のち曇り 【記録者】とっこり |
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「盗られた！？」 昨日の夜、温泉から帰るとき霧雨が降っていたがすぐ止むだろうと思ってあまり気にしていなかった。 ところが、朝起きるとテントを叩く雨の音がする。
実は今回テントを張った場所、東屋にテーブルが常設されていたこともあって半分だけ屋根の下にかかるように設営してあったのだ。 だから東屋の屋根から落ちてきた雫がテントを叩いていたのだ。 まあテントが濡れるのはしょうがないことだからと特に気にすることもなく、寝袋に入りながら朝のまったりした時を過ごしていた。 そのうち、たこベーが起きてテントから出ようとしている姿が目に入った。 出入口のファスナーを下ろして外に出ようとするのだが、 靴がないよー と言って出ていこうとしない。 は？そんな馬鹿な話あるかい！ 寝ぼけながらテントから顔を出し、靴があるはずの場所（前室）を見る。 ない！確かにない！！二人の靴がない！！！ ・・・盗られた！？ まさかあんな汚い靴を盗っていくやつがいるとは思えないのだが、現実に目の前から消えてなくなっているのだ。 あわててフライシートを開けて這い出してみると、 あ、あった・・・ あるにはあったが、あちこちに散乱している。 そして靴をよーく見るとあちこちに食いちぎられたような跡があり、なんとも無残な姿になってしまっていた。 きっと犬かカラスに違いない。おーこわ。 昨日から降り続く霧雨（北海道ではガスと呼ぶらしい）で濡れたテントをたたみ、洞爺湖に向けて出発した。 本当なら雨の日には動かないつもりでいるのだけど、天気予報を聞くと 降水確率１０％ と言っていたからそれを信じて行動を開始した。 雨だか霧だかわかんない中をひたすら走り、峠を越えて黒松内町を抜けて豊浦町に入る頃にはやっと雨が上がった。 ここにきてやっと今日行動してよかったと思ったのだった。 虻田町に入り洞爺湖に行きたいと思って道を探したが、有珠山噴火による災害で国道230号線が不通のままで使えない。 役場に行って聞いてみると迂回路があるという。 だいぶ日が落ちてきていたが、今晩雨が降るという予報なので洞爺湖温泉街にあるライダーハウスを当てにして迂回路を行くことにする。
ここまで50km走ってきて疲れている足にずっしりと重い荷物がのしかかった。 有珠山を横目に見ながら汗だくだくでペダルをこぎ続け、ようやく峠についたときにはくたばる寸前だった。 看板に「１１％」と標示されているあたりにそのきつさが現れていた気がする。 ちょっと休憩した後一気に下り、まもなく洞爺湖温泉街に到着。 急いで大和旅館を探す。 ・・・見つけた。 ・・・ドアが開かない！まさか休み！？旅館なのに？おいおいマジか、今晩雨だよ泊めてくれよ〜もう暗くなってきてるしこれからテント張るところ探す元気なんてないよ〜う〜やべ〜 そんなことを思いながら玄関のドアをゆすっていると、しばらくして宿の主人が出てきた。 話を聞くとやっぱり今日は休み。 けど事情を話すと同情してくれて、泊めてくれることになった。 た、助かった・・・。 ただ、失礼を承知でひとつ言わせてもらえるなら、この主人の客を見下ろしたような態度はちょっと残念。 泊めてやるよ、っていうのをあからさまに表に出すのはどうかと思います、ハイ。 もともと定休日だったからライダーズルームながら当然部屋は貸し切り。 これはありがたい。さっそく服やテント（！）を広げて乾かすことにした。 暖房全開であっという間に乾いた。 夜は温泉街を散歩。 ラーメンを食べてロングラン花火を見て、ゆっくりくつろげた。 |
| 移動 |  |
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| 出発地 | 北海道長万部町 ふれあい公園 | ||||
| 到着地 | 北海道虻田町 大和旅館（ライダーズルーム） | ||||
| 今日の出費 | |||||
| ５０７５円 | |||||
| 走行データ | |||||
| 走行距離 | ５９．４ｋｍ | ||||
| 総走行距離 | ２８４５．５ｋｍ | ||||
| 走行時間 | ４時間２８分 | ||||
| 平均速度 | １３．３ｋｍ／ｈ | ||||
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