ごく平凡な女の子で、どちらかといえばまじめな子だった。電車も1人では乗れないような・・・。
しかし、大学時代こいつはスゴイと思える1人の人に出会ってしまった！自分の生きたいように、いつも元気にハキハキと。そんな、彼女を見ていて失敗を恐れている自分に嫌気がさした。人間関係も人に合わせ、なかなか自分の考えが言えなかった。そんな性格が嫌で、悩み、変えようとずっと思っていた。この彼女を見て、自分を出して受け入れてくれる人と友達になろうと！！それからというもの、1人でも講座に参加したり、海外研修に参加したり、とにかく様々なことに顔をだしてみたのだ。
社会人になり、毎日規則正しい生活を送っていた。仕事も新しいことを学べることに喜びを感じつつ、やっと軌道にのった時、とっこりからの突然の
日本一周しようか？
の誘い。このときは、まさか本気だとは思わずなんとなく聞き流していた。
もともと、自然が大好きでたわむれて新鮮な空気をいつでも吸っていたいと思っていた私。しかし、仕事も友達とも家族とも当分会えなくなること、決まりきった生活を捨てる勇気はなく、ひたすら悩んだ。自分の一生がかかっていると言っても過言ではないと思った。しかし、負けん気の強い私の性格、ずっと日本中を見たいという夢がこの旅を導いたのだろう。
今しかない、今を逃すなこの時を！
いつも、私の中にある教訓が後押しした。
そんなか、膨大な不安（やれるのだろうか？）と期待をむねに人生の最大の選択をしたのである。
なぜ、自転車か？それは、ゆっくり、じっくりと様々な土地を見るには1番よい乗り物だったからに違いない。決して、はまっていたわけではないと強調しておく。
